まえおき
早く寝かせたいのに、いつも遅くなってしまう…
ワーママの悩み、第一位だと思います!
睡眠も大事にしたいけど、夜しかゆっくり子供と向き合う時間がない!お風呂遊びもしたいし、家庭学習もしたい、読み聞かせもしたいし、英語のDVDもみせたい!
私はとても欲張りなんです♡
睡眠と脳の関係を調べる前に、コアラ家の理想と現実をご紹介します!
コアラファミリーの夜(理想バージョン)
自転車で保育園と学童にお迎え(心に余裕あり)。次の日が休みだと、公園に寄ってから帰宅することも…。
ホットクックで自動調理したおかずがあるので、帰ってすぐにご飯開始。そのあとお風呂タイム。
食事とお風呂が終わり、時間にゆとりがある。宿題は学童でやってくれるので、タブレット学習やオンライン英会話をする。
ORT(イギリスの英語の教科書)など英語の本を大量に読み聞かせ。寝る前30分は記憶の定着がいいので、多読多聴をする!
疲れている子供たちは速やかに寝る
コアラファミリーの夜(現実バージョン)
18時を1分でも過ぎると保育園の延長料金がかかるので、猛ダッシュ。
急いでごはん、お風呂はシャワーのみ…。お風呂を沸かして、浴育する余裕もなし…。
疲れすぎて学習タイムのかわりに、英語のDVDをつけるのがやっと…。(youtubeのことも…)
もっと動画みたいと言われ、ダラダラ時間が過ぎる…。
本を読み聞かせる時間があるなら、脳のために睡眠を優先したいと思い、本に手が伸びない…。
兄コアラは小学校で疲れているのですぐ寝てくれるけど、保育園のお昼寝のためにリトルコアラは寝ない。イラついてるところに、旦那帰宅で、子供完全回復!
これが現実です。睡眠が脳には大切とわかっていながら、いつも夜更かし…。
生活改善のために今回は睡眠について調べてみます!
子供の理想的な睡眠とは?
適切な睡眠時間
必要な睡眠時間は、幼児は10時間以上、小学校低学年は9~10時間以上、小学校高学年は9時間、中学生は8時間以上
適切な睡眠のタイミング
夜10時から夜中の2時までは眠りのゴールデンタイムと言われています。その時間帯は、眠りが深くなり、成長ホルモンが多く分泌するそうです。
そのため、同じ長さの睡眠をとっていても、早寝早起きと遅寝遅起きでは睡眠の質が異なるとか…。子供の成長のためには、夜10時までには寝た方がいいということですね。
ただこれには反対意見もあって、成長ホルモンは眠りについてから3時間で多く分泌されるため、時間帯は関係ないといった意見もありました。参考サイト:anan new様「実は睡眠のゴールデンタイムはない」驚きの新常識とは
※成長ホルモンとは、子供の骨や筋肉が成長するために必要なホルモンです。
翌日の登園・登校時間を考えると、睡眠を10時間確保するためには、早寝は必要ですね。
睡眠と脳の関係
睡眠の効果
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があり、レム睡眠では、記憶の整理や定着が行われています。ノンレム睡眠では、大脳は休息していると考えられ、脳や肉体の疲労回復のために重要だとされています。
- 睡眠不足になると学習したことが脳内に定着しづらい
- 睡眠不足は脳の前頭連合野(集中、記憶、感情のコントロールをつかさどる部分)に悪影響がある
- 質の良い眠りは海馬(新しい知識を蓄える部分)の発育を助ける
参考サイト:いこーよ様、こどもまなび☆ラボ様、ドリエル様
眠るだけで運動能力もアップする!?
広島大学の研究に、「図形を一筆書きでなぞる」という課題を、Aグループ(練習後にたっぷり眠る)と、Bグループ(練習後は起きたままで過ごす)に分けて再テストさせた結果、Aグループだけが、タイムが25%短くなったというものがあります。練習後に眠るだけで、上手になったということです。図形を一筆書きでなぞるためには運動能力が必要になります。
※運動能力とは一般的に、見た情報を脳が理解して体に命令し、その命令通りに体を動かす能力のことです。
参考文献:SB Creative出版「頭のいい子にする最高の育て方」著者 はせがわ わかさん
適切な睡眠をとることで、子供は賢くなるとは思っていたけど、睡眠が脳に良いってことは、運動能力もあがるってことなんですね!
睡眠不足の弊害
東北大学脳科学センターの瀧靖之教授は、睡眠時間が長い子どもの方が、海馬がより大きいとおっしゃっています。
これまでの研究で、睡眠時間の短い子どもたちは記憶力が劣るという報告はあったそうですが、瀧教授は「健常小児における海馬体積と睡眠時間の相関」という研究の中で、平日の睡眠時間と海馬の体積に正の相関がみられたと発表されています。
つまり、睡眠不足によって、海馬の発達が妨げられることが考えられます。
海馬の体積が小さいことは、ストレスやうつ病、アルツハイマー病のリスクをあげるのではないかという報告があることから、海馬の成長のためにも、子供の頃の睡眠は大事だということです。参考サイト:東北メディカル・メガバンク機構様
学力だけでなく、人間にとって一番大事なメンタルに影響があるなんて…。
コアラファミリーが大事にしていること
何歳まで川の字で一緒に寝てくれるかわかりませんが、可能な限り一緒に川の字で寝たいと思っています。欧米は小さいころから自分の部屋で一人で寝るようにしつけられていますが、日本は赤ちゃんのころから添い寝が王道ですよね。
何かで読みましたが、欧米は「好きだよ」と言葉に出して伝えたり、ハグやキスで愛情を直接伝えるのが上手だから、一人寝をさせても愛情が伝わるんだとか…。褒めるのが苦手で、ボディタッチの少ない日本の文化では、添い寝で愛情を伝えることは重要だそうです。
また東大理Ⅲに子供四人をいれた佐藤ママは、リビング横の部屋を子供の寝室にしていたそうなのですが、「朝、子供を起こすときにそれは便利だ!」と思い、我が家もリビング横の部屋を寝室にしています。リビングの隣が寝室なので、朝は家事の音で子供が自然と起きてくれます。
佐藤ママは勉強のハードルを下げるために、起きたらすぐに勉強できる環境をおすすめされています。
我が家も寝室横のリビングに勉強机があり、すぐに勉強モードになれるはずなのですが、朝はリビングのソファーで寝っ転がってタブレット学習をするのが精いっぱいです(笑)。
おうち英語をしているので、記憶の定着がいい寝る前30分には洋書絵本の読み聞かせをしています。
こちら☟
あとがき
日本人は、勤勉な性格のため、睡眠が軽視されてきた背景があり、世界的に睡眠時間が短いとのことですが、最近では「眠育」といって、子供の頃から睡眠の大切さ学ぶ機会もあるようです。
※眠育とは、日本快眠協会認定の資格を持つ「おねむり先生」が中心となって広める「ねむれるカラダの作り方」の体験イベント型教育のことです。
夜更かしをしたときは、朝寝坊させればいいと思ってたけど、睡眠のタイミングも重要なんですね!
可能な限り子供の睡眠に配慮しようと思います!
我が家は寝室の隣がリビングになっていて、そこでリビング学習ができるようになっています。
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