まえおき
投資は自己責任と思っているので、私は人におすすめ銘柄や投資方法を聞きません。とにかく本から学び、実践から学び、先輩たちの投資方法や成績をみて感じ、自分で考えるスタイルで自分ルールを作ってきました。
私の投資本コレクション
今まで、雑誌と含めると100冊程度の本を読んできましたが、ほとんどの本はメルカリで売りました。今後も読み直したいと思う本だけキープしています。その中でも以下の本がお気に入りです。


コレクションを眺めるだけで酒がすすむわ♡
これにカウンターゲームとアノマリー投資という本が加わります。収まりきらず写真にのっていませんが、その2冊はこの中でも主力級の本です。

マネーの公理(マックス・ギュンター)
株はギャンブル(投機)ですか?それとも投資ですか?どっちだと思いますか?
私は、しっかり勉強すれば勝てると信じています。もちろんそう思うからこそ株式投資をやっているのです。勝てると信じてやっているので、私にとって株式投資は、投機ではなく投資なのですが、それは時に投資家を思い上がらせます。
投資と聞くと安全そうに聞こえる、あなたは投資家でありたいと考えるかもしれない。しかし、実際に投機と投資に何ら違いはない。すべての投資は投機である。唯一の違いは、ある人はそれを認め、ある人はそれを認めないことだ。
投資にはリスクがつきもの。どんな優良企業も成長企業もその価値が永遠に保証されるものではなく、かならずリスクを伴います。私はそれを認識できる人間でありたいと思っています。
またこの本では「分散投資」の欠点を指摘しています。利益と損失が互いに相殺しあう状況を作ってしまうからです。集中投資をしないと大きく資金を伸ばせません。
しっかり資金を増やすためには、卵は同じかごに盛った方がいいのですが、私は兼業投資家のため「ザラ場」を見続けることができません。なのである程度の分散投資を心がけていますが、自信がある銘柄にはしっかり資金を投入するようにしています。
分散投資:投資対象を増やすことで価格変動のリスクを減らすこと。
ザラ場:株の取引時間。東証なら9時から15時。
心配の種にならないようなリスクなら、それはリスクを取り切れていないという証拠。しっかりリスクをとってしっかり資金を伸ばす。保守的になりすぎないように心がけていきたいです。
投資で一番大切な20の教え(ハワード・マークス)
世界一有名な投資家のバフェットも、著者を信頼しているということでこちらの本を購入。
こちらの本はバリュー投資の本ですが、私はバリュー投資家ではありません。しかし投資の本質を学ぶためにはとても参考になりました。
バリュー投資:現在の株価がその企業の利益水準や資産価値などから判断して割安にあると考えられる銘柄を買い付ける手法。
①無知を知る
ソクラテスみたいなことですね。予測家には二つのタイプがある。無知な予測家と、自らが無知であることを知らない予測家たちだ。
つまり未来は予測できないということです。私は基本的に株価の予測はしません。企業に期待するだけです。
②市場にはサイクルがある
「ほとんどの物事にはサイクルがある。ひたすら一方向に動き続けるものなどない。空に届くまで伸びる木はない。それと同じで、市場にもサイクルがある。そして、利益や損失を生み出す大きな機会はそのサイクルを忘れたころにやってくる。」

バブルに踊らされない、恐怖で買い場を逃さない!必ずチャンスは巡ってくる。今が市場のサイクルのどの段階かをイメージして売り買いする!
デイトレード(オリバー・ベレスとグレッグ・カプラ)
私はデイトレードはしませんが、こちらの本は「投資は心理戦」ということを教えてくれます。
トレーダーは株式ではなく、人を取引する、ということを決して忘れてはならない。株価が上下に大きくぶれるのは、こうした感情、特に欲と恐怖によるものである。
私は、経済に詳しくもなければ、数字が得意でもない。分析も苦手だし、過去の歴史も知らない。とにかく知らないことだらけなんです。
そんな私に勝機があるとしたら、心理戦で勝つことしかないんです。人間観察が好きで、仕事柄相手の気持ちを汲み取る、推測するのが得意。人の心理なら私にも予測できるかもしれないと思い、基本的に「欲や恐怖で行き過ぎた株価」に対して勝負をしかけるようにしています。


実践 生き残りのディーリング(矢口 新)
こちらの本は損切りの大切さを教えてくれます。
損切り:含み損が生じている株を売って損失額を確定すること
損切り難しいなどと言っているうちはまだ駆け出し
損は出るもの。そして損は切るもの。
評価損は、実現損より性質が悪いのです。実現損は過去の損ですが、評価損は生きています。
評価損の悪いところは、せっかく大局的な相場観が当たっていても、絶好の売り場、買い場で身動きが取れなくなることです。
損切りとは、儲けるためのコストです。

グサグサきますね…。実は私損切りが苦手です。むしろ損切りをする気がないといっても過言じゃありません。
損切りができてこそ一流、勝ち組投資家という絶対的なイメージ。私もそうなりたいと思い、こちらの本をときどき読み直しています。
私は、損切りが苦手なので、しっかり暴落してるところを買うというスタイルにしています。そもそも美味しい株はあまり暴落しないので、必然的に買う回数は減ります。投資は買わないと始まらないので、株ジャンキー的には少し物足りないですが、「しっかり暴落しているもの」をいつも探しています。
カウンターゲーム(アンソニー・M.ガレア)
「逆張り投資家」は大多数の投資家の見解が否定的になった時のみ株式を購入すべきである。
「半端なインは逆張り投資家として相応しくない」という言葉だと重く受け止めています。
地合いがいいときは楽観的になり、半端な下落でついつい買ってしまうことがあります。そういうときはたいてい含み損となってしまいます。
この本では具体的に、「直近12カ月高値から株価が50%下落していること」を買いの条件に挙げています。
また、この本では購入後3年(or2年)経ったら売る、もしくは50%株価が上がれば売るということを推奨しています。早く売ってしまうことになるかもしれないが、投資資金を保持しておくのが逆張り投資法の重要な側面だそうです。
リバモアの株式投資術(ジェシー・ローリストン・リバモア)
投資に魅了され、大勝利と破産を繰り返し、最後には自殺でその生涯をとじた相場師リバモアの唯一の著書です。
後半は、リバモアの生涯がマンガになっており、とても読みやすくなっています。
しつこいのを承知のうえで、ナンピン買いをしてはならないということを肝に銘じてもらいたい。
つぎ込む金があるのなら、損が明らかなトレードではなく、もっと魅力的な勝負に賭けよう。
ナンピン…。私の課題です。基本的に私もナンピンは反対派です。でもついついナンピンしてしまう癖があります。メンタルコントロールが足りません…。
どうしても投資スタイル的に下げトレンドで入ることが多いので、初めはナンピンありきで打診買い(少量だけ買う)をし、あらかじめ想定していた保有割合まではナンピンOKにしています。
「取得単価〇〇円まではナンピンする」というように、価格を基準にすると泥沼にはまると個人的には考えています。
テンプルトン卿の流儀(ローレン・C・テンプルトン、スコット・フィリップス)
どんなときも他人と異なる投資(異なる国、異なる方法、異なる投資期間、異なる水準の楽観主義や悲観主義による投資)を追求することが群集に埋もれない唯一の方法となる。投資で卓越した成果を達成する唯一の方法は、市場で他人が絶望して売るときに買い、他人が貪欲に買うときに売ること
群集よりも良い成績を上げたいのなら群集と異なることをしなければならない
(世の中には、経済に詳しい賢い人はあふれるほどいる)
単なる賢い人間から成功できる投資家に変身するためにはバカげた過ちを犯さない能力が欠かせない。

私みたいな無知な人間が、プロや専業、学力の高い諸先輩方に勝つためには、これしかないっ!と思いましたね。これからも、スポットライトを浴びていないセクター、国、銘柄に集中していきたいと思います。




