逆張り投資の悩み
日経平均が連日上昇し完全な上昇トレンド、リスクオン相場のさなかに、下落した不人気株を握っているのは相当ストレスです。(2020年12月)
先日まで株つらいで、メンタルぐだぐだでした…。
2020年3月のコロナショックで相場全体が暴落した時、私の持ち株もさんざんなことになりましたが、不思議とつらい気持ちはなく、むしろこれから何が起こるんだろう?と楽しい気持ちでした。
お金は減っているのに、おかしいですよね。
完全に集団心理の罠に、はまっていたと思います。
集団心理って本当に怖いです。過度な楽観、過度な悲観の原因となってしまいます。
投資家として成功するためには、
楽観も悲観もしない!常に平常心!
今回、日経平均についていけずメンタルが落ちたので、メンタルコントロールのために私がやったことをまとめます。
平常心を保つために私がしていること
タブレットから離れる
私はワーママ投資家なので、株の売買は仕事の休憩中に行っています。そのため証券アプリを入れたタブレットを職場に持って行くのですが、
株がつらいときは、あえて家に置いて出社します。
平常心でないときの売買を避ける!
これはとても有効でした。
感情に左右された危険な売買を避けるとともに、下がっている株を直視しなくていいので、気持ちの良い日中が過ごせます。
ただし、損切りラインを設定している方は逆指値を入れることをおすすめします。
株価を見れば見るほどパフォーマンスが下がるという研究もあるらしいです。
いじくりまわして、損が膨らむ…
持ち株が下がった時は自分にご褒美
株価下落時のメンタルの下げ幅を縮小するために、自分にご褒美をあげることにしました。
具体的には、
私はお酒が大好きなので、持ち株が下げた日はいつもよりちょっと多めのお酒、ちょっといいお酒をいただきます♡
これで株が下げても気持ちはハッピー
ちなみに、ロスカットをしたときは、夕食を豪華にして、ロスカットできた自分を称えます!
株以外のタスクを増やす
株が辛いときは、「他の銘柄に挑戦してとりかえしてやろう」という気持ちになりがちです。
それでは平常心での売買ができません。
下落局面など、株が辛いと感じる時は、投資スキルを向上させるべく、読書をしたり、ブログを書いて自分のトレードの振り返りをします。株のことは少し忘れて、家族で楽しくお出かけするのもおススメです。
投資本を読む
テンプルトン卿の流儀
自分の投資スタイルに迷ったとき、現状に落ち込むとき、また逆に過度な楽観に陥っている可能性があるときは、自分の気持ちを整えるために投資本を読みます。
私は逆張り投資家なので、「テンプルトン卿の流儀」という本を心の支えにしています。
株で辛いときはこの本を読みます!
※すべて「テンプルトン卿の流儀」から引用させて頂いています。
投資家は全員これを読むべき!というくらい私は彼に陶酔しています☟
他人が絶望して売っているときに買い、他人が貪欲に買っているときに売るには、最高の精神強靭性が必要となるが、最終的には最高の報いが得られる。
世の中には、(~中略~)企業の本質的価値を見きわめられる賢い人があふれるほどいる。だが、単なる賢い人間から成功できる投資家に変身するにはバカげた過ちを犯さない能力が欠かせない。
私は賢い人間ではありません!
でもバカげた過ちは犯さない!
賢い人が常に勝つ世界じゃないからこそ私にも勝機があるし面白い!
経済に広い知識がある人だけが常に勝つわけじゃありません。
株価を作るのは人間!だからこそ感情を制するものが勝つ!それが株の世界です。
人気株はえてして市場で最も割高な銘柄である。
いろいろな研究によれば人気株ばかり買っていると成績が市場平均を下回る。しばらく平均よりも良いことがあっても結局は失敗に終わる。
この知識があれば人気株を追いかけることはなくなる。
(市場で一番注目度の低い不人気株)皮肉なことにそうした銘柄を買うことで長期的に最大の成果を収められることが明らかになっている。
青天井に上がっていく銘柄を見ると、私も羨ましくなり買いたくなります。
そして何も考えずクリック…。
群集と同じ行動をとると、末路は同じ…。
何度も経験あります!順張りという名の高値掴み…。
自分のスタイルに合わない銘柄がとれなくても、それは機会損失ではないと考えるようにしています。
損失しか目に入らず、株価の下落で銘柄の魅力が増すという、もっとも大事な側面に気づかない。
投資家が悪材料に過剰反応してやみくもに持ち株を売ることで選択可能な割安株の在庫が増える。
これがバーゲンハンターの視点だ。
本来の価値よりも安い株を一貫して買い続けるバーゲンハンターは、自分の行動が皆から承認や同意を受けないという状況に慣れる必要がある。
常識からして、株価が大幅に下がるのは、皆がその株を売るからにほかならず、そして皆が売る主な理由はといえば、その株が不人気だからだ。
最高のバーゲンハンターは、ある株式の買いが正しいかどうかについて大勢に認めてもらう必要を感じない。
不人気のものを買うには独立心をもち、自分の判断を信頼できなくてはならない。
SNSを利用していると、普段以上に承認欲求が芽生えてくるものです。
「自分のお金を株でどこまで増やせるか?」という挑戦をしているはずなのに、他人の成績が気になる…。他人と自分の成績を比べてしまう。人と違う銘柄を持っていると不安…。
自分の承認欲求を満たすために株を始めたわけじゃないのに、SNSと融合されることで歪んだ心理状態になりやすいと感じています。
そもそも暴落した不人気株を買っているのだから、人に認められるわけがないんですよね…。
現在の事態に反応するのではなく将来起きる公算の大きい事態に集中するというこの能力は優れた投資家と並みの投資家を分ける大きな溝となっている。
私は短期トレーダーではありません。目先ではなく、先の事象に集中できるようになりたいです。
分散化しないでいいのは常時100%正しい投資家だけだ
私は100%自分が正しいなんて思わないし、そう思わないことで自信過剰になることを避けています。
過度な楽観、過度な悲観はパフォーマンスを下げます。
平常心を保つためにも分散投資が大事!
「早めの」売却という考え方に抵抗感を感じるという人は、推定価値以上に値上がりした株式に執着すれば、投資の領域から外れて投機ゲームにのめり込むことになるということを肝に銘じるべきだ。
この投機ゲームは「次の愚か者探しの原則」に従って行われる。
「群集よりも良い成績を上げたいのなら群集と異なることをしなけらばならない」
どんなときも他人と異なる投資(異なる国、異なる方法、異なる投資期間、異なる水準の楽観主義や悲観主義による投資)を追求することが群集に埋もれない唯一の方法となる。
投資で卓越した成果を達成する唯一の方法は、市場で他人が絶望して売るときに買い、他人が貪欲に買うときに売ること。
「他人と同じことをしていると心地いい」と感じる人間の習性に逆らう逆張り投資…。もしかしたら、辛いと感じる時間の方が長いかもしれません。
私は少しでも弱気になったり、株が辛いと感じたら、すぐにテンプルトンの本を読みます!
完全なる投資家の頭の中
ウォーレンバフェットの唯一無二のパートナーであるチャーリー・マンガーの格言がまとめられた本です。
チャーリー・マンガーはベンジャミン・グレアム(バリュー投資の父)の影響を強く受けていて、バリュー×逆張り投資が主な手法です。
「完全なる投資家の頭の中」の著者トレン・グリフィンは、マンガーの投資家としての成功ではなく、独特の考え方と感情の抑制方法に感銘を受けてこの本を書いたそうです。
そのため、こちらの本にはマンガーの投資家としての精神論や投資の向き合い方などが、格言的に書かれています。
いくつか私の好きなものを紹介します!
難しすぎるときは、別の案件に移ります。それ以上に単純な方法はないでしょう。
優秀なことよりも、自分が知らないことを分かっていることの方が役に立ちます。
私は頭は良くないですが、自分に理解できないことを判断する力はあると思っています。
株が辛いときは、この格言をみて、気持ちを盛り上げます!
株を買うということは、誰かが売っている、と考えるべきなのだ。
株を買うときは、「今買うと勝てる!」と考えて買うわけですが、「今が売り時!」と考えて売っている人が、板の向こうにいるということは忘れずにいたいですね。
誰かが自分よりも速く儲けているのを気にするのは、大罪です。
だれかが自分よりも少し金持ちになってもいいではありませんか。そんなことを気にする方がおかしいのです。
ついついTOPIXと比べてしまいがち…。
そもそも逆張り投資は上昇相場では指数より成績が劣るもの。もっと目線を先に置いていきたいです。
※以上、チャーリー・マンガーの言葉を「完全なる投資家の頭の中」より引用
最後に、上昇相場にあるときに心にとめておきたい格言は、
勇気がなければ、危機に襲われたときに現金を持っていることはできない。
マーケットが上昇しているときに現金を使わないでいるのは難しいからだ。
チャンスを逃したくないという衝動は強力で、それが多くの投資家をバブルに誘い込むのである。
引用:完全なる投資家の頭の中 Pan Rolling社 著者トレン・グリフィン
本当にこの衝動は強力です‼
「機会損失」なる言葉が頭の中を独占し、大損をした気分になります。
機会損失は損ではありません!
もう一度言います!
機会損失は金銭的な損ではない!
そんなときは、キャッシュポジションを増やし、次の下落で買いたい銘柄を探しましょう!
また、上昇相場では暴落のサインにも目を配りましょう!機会損失を気にしている暇はありません!
何事にもサイクルがあるように、市場にもサイクルがある!
上昇相場は永遠には続きません!
最後までお読みいただきありがとうございました!
株が辛いときは、またこのページに遊びきてください。
あなたのメンタルコントロールの助けになりますように…。
逆張りするならカウンターゲームも必読!
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