フロー状態(フロー体験)とは?
今フロー状態だから、そっとしておこう!
そうだね~。
これは、コアラ夫婦のよくある会話です。
(フロー状態とは)人間がそのときしていることに、完全に浸り、精力的に集中している感覚に特徴づけられ、完全にのめり込んでいて、その過程が活発さにおいて成功しているような活動における、精神的な状態をいう。
引用サイト:ウィキペディア
わかりにくいですが、要するに、
フロー状態とは没頭している状態のこと。
ポジティブ心理学者のミハイ・チクセントミハイ教授は、これを「フロー体験」と呼んでいます。教授によると、様々な世界で活躍する人々は例外なく「フロー体験」をしているそうです。
どの分野でも第一線で活躍する人たちは、そこにいたるまで、努力や学習、練習の継続を成し遂げてきた人たちです。
行動を継続するうえでモチベーションの維持はとても大切で、モチベーションがなければ人はそれを続けることができません。
しかし、フロー状態にはいると、モチベーションが維持され続けるそうです。
モチベーションの維持⇒行動の継続⇒成功体験⇒非認知能力の向上⇒忍耐力、計画性、自制心、創造力などの向上………
つまり!
自家発電で伸びる、好循環に入るってことですよね!
やはり、息子達にフロー体験を少しでも多くさせたい!
でも、親は、フロー状態が子どもに訪れるまで待つだけなの?
フロー状態は作れる!
フローになりやすい人、なりにくい人というのはあるそうですが、ある程度フロー状態は作れるそうです!
「子供が没頭している時は邪魔しない」ということが、私たち親ができる唯一のことだと思っていましたが、「フローが作れる!」とは驚きです!
調べます!
この本を参考にしました☟
フロー状態になりやすいのはどんなとき?
フィードバックが速くてわかりやすい
活動の過程における成功と失敗が明確で、行動が必要に応じて調節される
引用元:ウィキペディア
フィードバックが遅いと、集中力や意欲が途絶えてしまいます。
フィードバックを速めるためには、自分がやったことの結果判定を自分でできる、つまり、自分の感覚で結果の良し悪しを即座に判断できることが大切です。
たしかに…
自分がやっていることが正しいのか、間違っているのか、それを自分の感覚でわからないと、ゴールをすごく遠く感じ、やる気を失ってしまいますよね。
また、はやく結果判定できると、その修正案も早く思い浮かび、リトライしたいという気持ちが生まれます。
子どもの場合、自分で成果の結果判定ができるというということは、次項にも書きますが、「適度な難易度」ということがすごく大切なんだと思います。
フィードバックとは、”物事への反応や結果をみて、改良・調整を加えること。goo辞典”
適度な難易度
難しいと挫折してしまい、簡単だと飽きてしまう。
フロー状態に入るためには、自分のスキルと課題の難易度が釣り合っていることが大切だそうです。
子供の教育界隈で昔から言われている、「少し難しいレベルの課題を子どもに与えると良い」というのは理にかなってるのですね!
好きという気持ちがある
内的動機のある課題の方がフロー状態に入りやすいと言われています。
内的動機とは、好奇心や興味関心、意欲、願望など自分自身のやりがいのことです。
子供はこれがすごくわかりやすいですよね!
好きなことには没頭してくれますから。
自分で選択している
無理やりやらされていることではフローに入れません。
なぜこの練習(学習)をしているのか?、さらにはその必要性を理解している必要があります。
自分がやっていることの理解と、それをコントロールできている感覚はフローに入るためにはとても大切なのです。
これはすごくわかる。
必要性を理解していないと、努力を継続することはできないのです。
やるべきことを明確にしている
目標が高すぎたり、ゴールが遠すぎたりして、達成までの過程が不明瞭で、今何をするべきなのかがわからないと努力を継続することができません。
努力ができないのはあなたが弱いからではなく、手段が正しくないからなのです。
目標をクリアにし、優先順位をつけた方が、目の前の行動に集中できるそうです。
親ができること
外部環境を整える
多くの人はマルチタスクが苦手だそうです。気が散る環境では、フローに入りにくくなってしまいます。
子供が多くの時間を過ごすリビングには、メディア(テレビ、スマホ、ゲームなど)を持ち込まないようにしたいですね。
我が家はリビングからテレビを撤去しています。
おすすめのリビング作りはこちら☟
また、子どもの好きなものをリビングに設置することで、フローに入るきっかけを与えられるのでは?と思っています。
読書もフローに入るきっかけとなるため、息子の好きな図鑑はリビングに設置しています。
好きに出会うためのトライ・アンド・エラー
生まれて数年しか経っていない子どもたち。まだまだ知らないこと、やったことないものであふれています。
つまり、何が好きで何が得意なのか、トライしてみないとわかりません。
アメリカのギフテッドの親たちは、いろいろなことに子供をチャレンジさせた結果、子どもの好き、得意を見つけているようです。
時間もお金も無駄になってしまうかもしれませんが、いろんなことに子供をチャレンジさせてみることで、子どもが熱中できることに出会えるかもしれません。
ギフテッドの記事はこちら☟
子供に適したレベルを把握し、与える
達成可能で、自分ならできるという自己イメージが湧かないと、まず「やろう!」という意欲がおきません。
子供の非認知能力(計画性、忍耐力、自制心、意欲など)はまだまだ発達途中!
成功体験を積み上げ、高めてあげる必要があります。
成長を急ぎ、負荷をかけるより、簡単な問題で成功体験を積み上げ、ちょっと難しい問題を親子で取り組むというのがいいのかな?と思っています。
小さい子どもは、難しいことを学ぶまえに、ゴールに向かって少しずつ努力することを学ぶことの方が重要かなと思います。
親のフロー状態をみせる
子供は親が何かを楽しそうにしていると興味を示します。そして楽しそうなことは、すぐに真似をします。
引用元:子育てベスト100 ダイヤモンド社 著者:加藤紀子
自発的な行動であるフロー状態を教えるというのは難しいです。
だからこそ、親の背中をみせるのが最良かもしれません。
静かに見守る
指摘されるばかりではフローに入れないそうです。
人に言われることをやるだけでは、工夫はうまれません。
しかし、口を出しすぎるのはご法度ですが、適切な口出しは必要なのです。課題が難しいと、子どもは挫折してしまいフローに入れません。
子どものSOSが届く場所で見守ってあげたいと思います。
子供がフロー状態に入っていると感じたら、我が家では一切それを邪魔しません。他のどんなことより大事な時間と考えているからです。
少々睡眠が短くなっても、予定していたタスクができなくても、「今フロー状態にあること」を重視しています。
積極的な活動の時間を増やす
チクセントミハイ教授らの研究では、スポーツや趣味など、自由時間に積極的な活動をすることで、受け身な活動をするときに比べてフロー体験が約3倍になることがわかりました。
また、ドイツの大規模な調査では、本を読めば読むほど、より多くのフロー体験ができる一方、テレビをみることについては逆の傾向が報告されています。
引用元:子育てベスト100 ダイヤモンド社 著者:加藤紀子
フローに入るには、主体性が大切!
なので、スポーツをやればなんでもフローにつながるわけでなく、「主体的、積極的な活動」ということがポイントなのだと思います。
親にやらされた習い事では、フローの確率を高めないと思います。
まとめ
フローになりやすい性格を手に入れることは、子どもの将来の自己実現の助けになるでしょう。
しかし、親は子どもの幸せを願うからこそ、早い学習効果、成果をもとめがちです。
ついつい口出してしまう…。
急かさず、時間軸を長く見てあげたいと思います。
最後に、フローになりやすいものとして、ゲームがあげられます。
ゲームはフロー状態になりやすいように作られているそうです(即時フィードバックがある、目標が明確、徐々に難易度があがるためレベルが適切)。
「フロー体験が集中力を高めるということは、ゲームで賢くなるのでは?」と思い調べてみると、「プロゲーマーは日常的にも集中力が高く、ゲームをしていないの時の能力アップにもいい影響がある」という研究がでてきました。研究はこちら
ゲーム依存の問題もあるため、好きなだけ子供にやらせるというわけにはいきませんが、ゲームのメリットもうまく享受していきたいです!
我が家のゲームの方針はこちら☟
フロー状態とは反対の「ボーっとしている時間」も子供の脳を急成長させます。
記事はこちら☟
こちらの本を参考に書きました☟
育児の知りたい!がまとまっています!一読オススメ!
最後までお読みいただきありがとうございました!