私が集中投資をして成功した話
私はコロナ禍でミズホメディーという会社に集中投資をしました。
その結果は?
2020年3月コロナショックから2021年2月のPFグラフ推移
※3回入金(5月・7月・10月)しているので、純粋な右肩上がりではありません
先日、私の主力銘柄であるミズホメディー(東証二部)がストップ高、翌日も約16%高と急騰しました。
新型コロナウィルス検査機器の販売が好調に推移したため、営業利益が前回予想の76%増と大幅アップ。
また、減配予定としていた配当も一転増額へ!
来期の配当は、なんとさらに4倍以上増の予定‼
100点満点ですね!
ツイッターの億トレさんや投資賢者さんからお祝いリプを貰って最高に幸せでした。
ありがとうございました!
ミズホメディーは1年前からナンピンし続け、一時はポートフォリオ(PF)の50%近くをしめていました。
主力が爆発したおかげで年初来25%ほどに達し、2021年は好調な滑り出しなのですが、
これは果たしていいことなんでしょうか?
2020年、まわりの投資家は上昇トレンドにのってしっかり利益をとっているのに、とんとんの成績で終わった私…。
その理由は、
ミズホメディーに1年間も資金拘束されていたからです‼
自分自身が瞬時に損切り対応できる投資家じゃないことはわかっています。
分散でリスクヘッジするべきでした。
ミズホメディーに関しては、株価が戻る自信はありました。
インフルエンザ検査が主力製品の会社で、インフルエンザが流行るたび株価が急騰するのは過去をみれば明らか。
しかし、去年はコロナの影響でインフルエンザが全く流行らないため株価は底…。
最悪、コロナ検査機器が売れなくても、数年後インフルエンザが流行ればダブルバガーくらいにはならないかな~と思ってホールドしていました。
株価回復の自信はありましたが、次の決算で暴落した場合、また塩漬けで資金が拘束されると思い、決算に向けて少しずつ売却。
それで臨んだ決算!
結果的には大成功でしたが、リスクの取り方は大反省しています。
今後、インフルエンザ検査の売り上げが戻れば、ここにコロナの売り上げがのるで、絶対に株価は上昇すると思っていますが、コロナが下火になると一旦株価は下げるでしょう。
今回は勝てたけど、二度と集中投資はしません!
過度な楽観、過度な期待は、必ず私の投資成績に悪影響を及ぼす。
集中投資は過度な期待そのものです!
集中投資による資金の伸びはすさまじいものがありますが、私は分散投資を心がけようと思います。
※ちなみに2021年3月末現在 ミズホメディーの株価は2.5倍くらいになっています。
ホームバイアスが危険な理由はこちら☟
集中投資派の名著(本)、投資家
オニールの相場師養成講座(ウィリアム・J・オニール)
正しかったら大きく儲かることが目的だということを認識することだ。
そのためには、手に負えないほどの分散化をせずに、集中的に、慎重に、十分に追跡できる範囲で買うことが必要だ。
(分散化は)大きく損することから守られているわけではないし、読みが当たっても大きく儲かることがない。
幅広い分散化は、わたしが考えるかぎり、知識不足に対するヘッジでしかない。
響きますね…。
ただ逆にとらえると、私みたいな素人は分散することで知識不足に対するヘッジがとれるということです!
投資手法は私と違いますが、オニールの本は何回読んでも学びがあります。
こちらを持っています☟
マネーの公理(マックス・ギュンター)
分散投資はリスクを低減するが、金持ちになるという希望も同じくらい減少させる。
分散投資には3つの重大な欠陥がある(マネーの公理より)
- いつも意味のある勝負に出ることという教えに反する
- 分散投資は利益と損失が互いに相殺しあう状況を作る
- 分散投資することで、あなたは、空中にある数多くのボールを同時に何とか維持しようとしているジャグラーになっている
著者は、お金をリスクにさらせと言っています。心配という状態が、栄光あるチャンスに支払う代償になると。
私のような小資金の投資家が億を手にするためには、集中投資で一発あてるしかないというのはとても理解できます。
ただ私は逆張り投資家なので、やはり分散はせざるを得ないと考えています。悪材料や不人気で買うので、そこに対するリスクヘッジが必要なのです。
もちろん、ポートフォリオのバランスをとるためのエントリー(買い)や、分散投資を行うために銘柄を増やすというようなことは絶対にしません!
外需と内需をバランスよく買うというような、分散投資のための買いはしていないので、セクター的には集中投資をしていることもあります。
基本は分散!
自信がある銘柄は少し集中的に攻める!
分散投資派の名著(本)、投資家
カウンターゲーム(アンソニー・Ⅿ・ガレア他)
- 一銘柄はポートフォリオ全体の5%以下
- 同一セクターやテーマは全体の20%以下
- 複数の投資をするときに、相関関係のないものを選ぶこと
- 外国株によるリスク分散法のメリットを忘れないこと
(カウンターゲームより)
カウンターゲームは、逆張り投資家の究極の指南書です!
直近52週の高値から50%暴落したラインがエントリー基準という、とてもハードな逆張りの本です。
だからこそ分散が大事!というのはとても理解できます。
逆張り投資家は、しばしば困難に陥った証券に投資することがある。
それゆえ、逆張り投資家は、ひとつの銘柄への投資額がポートフォリオ全体の価値の3~5%を超えないようにしなければならない
しっかり分散させる理由は、逆張り投資へのリスクヘッジなんですね。
私はグロース株の逆張りが好きなので、ここまでの分散は必要ないかなと思います。
中道派の名著(本)、投資家
行動科学と投資(ダニエル・クロスビー)
行動科学投資家がすべきことは、さまざまな学派の極端な主張に惑わされることなく、自分が納得できる中道を行くことである。
少数の株しか保有しないというのは、運や不確実性や人間の可謬性を無視した考えなのでバカげている。
その一方で、分散するために市場全体を買うのも同じくらいバカげている。
著者は、妥当な中道をいけ!と強く訴えています。
適切に分散し、壊滅的な損失からポートフォリオを守りつつ、十分に知りえることができる数の銘柄に抑えるべきと。
これは一番私の考えに近いですね!
分散の必要性も、集中投資の必要性もとてもわかるんですよね。
だからどちらか一つは選べない!
この本を読んで、それでいいんだ!と安心しました。
株価は人が作るもの!だからこそ行動科学は知っておくべき!
こちら☟
行動科学についてはこちら☟
プロのポートフォリオ戦略の一例
ポートフォリオとは、金融商品の組み合わせのことです。私が言うポートフォリオとは、どの銘柄を何株ずつ持つかという意味です。(ポートフォリオ=PF)
プロのポートフォリオ戦略を知るために、
20年以上運用成績トップクラスのカリスマファンドマネジャー山本潤さんが書かれたこちらの本を読みました。
こちら☟
山本さんは「分散投資とポートフォリオ運用は違う」とおっしゃっています。
ポートフォリオ運用とは、多様性が豊かな銘柄群により構成された、バランスのいい分散投資です。
分散投資とは、銘柄数で少なくとも4銘柄以上、できれば10銘柄以上が望ましいです。
引用文献:かんき出版「初心者でも勝率99%の株ポートフォリオ戦略」 著者 山本潤さん
多様性豊かとは、業種に偏らず、輸出企業も輸入企業も海外売り上げの多い企業も国内売り上げが多い企業も採用することだそうです。
10銘柄で構成し、ほぼ均等にバランスよく保有することを推奨されていました。
たしかに、この方法をとれば、外部環境が及ぼす個別銘柄への影響が最小限に抑えられそうですね。
しかし、利益を相殺してしまうようなPFの組み方は、私のやりたい投資ではありませんでした。
※外需と内需をペアで買うと、為替の変動で一方は有利、一方は不利に働く。結果、プラスマイナスゼロというようなことになりかねない。
私のポートフォリオ戦略
✔基本的に20銘柄に分散(1銘柄PFの5%まで)
✔同一セクターはPFの20%までにする
✔どうしても集中投資をする場合は1銘柄20%まで
✔銘柄の多様性は気にせず、暴落している銘柄を買う
※同一セクターが20%までということは、例えば、エネルギーセクターからは1社5%までの保有で、最大4社までしか買わないということ。
この保有割合は、逆張り投資の名著「カウンターゲーム」を参考にしています。
私が分散投資をする理由は、知識不足へのヘッジと、損切り時のメンタルコントロールのためです。
私は経済のプロでもないし、人より頭がいいわけでもないので、プロや賢者に比べて知識が勝ることはないのです。そのため、私の予想・期待は外れるというリスクヘッジが必要なのです。
また、逆張り投資のため、損切りラインは買値より25%下がったところに置いています。かなり下に設定しているので、集中投資をすると大きな金額をロスカットすることになります。それを避けるためにも分散は必要なのです。
さらに、私はワーママ投資家なので、育児、仕事にしっかり時間をとられます。ザラ場なんてほとんどみれない…。相場の流れに瞬時に対応できないリスクヘッジも必要なのです。
今回調べてみて、中道という考え方を知り、とても安堵感がありました!
集中投資、分散投資、どっちが正解なんてない!
やっぱり投資は自分にあった手法を見つけるのが正解!
最後に大事なこと!
自分の投資がうまくいっているか、失敗しているのかを判断するのは、個別株それぞれの動向ではありません!
自分の投資がうまくいっているかどうかは、ポートフォリオ全体で考える必要があります!
A社は爆益、B社は含み損だった場合、人は損失回避の気持ちが強くでるため、B社の含み損に目がいき、投資が失敗しているような感覚になったりします。
しかし、PF全体でみて損益プラスだったとしたら、自分の投資はうまくいっているのです。
また、銘柄選定に問題はなくても、個別株はかならず地合いに影響を受けます。そのため、TOPIXのような指数と比べて自分のPFはどうか?という視点も、自分の投資を評価をする上では大切だと思います。
(例:自分のPFがマイナスでもTOPIXの落ち込みと比べてどうか?をチェックする)
私は、自分の投資がうまくいっているかをポートフォリオ全体で判断するため、3か月に1度(四季報の発売日を目安にしている)は自分のPFを見直し、想定外の悪材料があれば損切りするなどの対応をしています。
指数と自分のPFの推移を比べるにはKaView(カビュウ)が便利です!
KaView(カビュウ)という株式資産管理売買管理アプリを使って、自分のPFの推移をフォローしています。
自分のPF推移グラフ、過去1か月の取引履歴などは無課金で利用できます。
また、保有銘柄の空売り残高や決算発表予定5日前の通知が来るのも便利です!
私はTOPIXと自分のPF推移を比較したいので250P/月だけ課金しています。(だいたい1P=1円くらい)
興味があるかたはこちら☟
最後までお読みいただきありがとうございました!
私の損切りルールはこちら☟
おすすめネット証券はこちらにまとめています☟