我が子はギフテッド?
我が子はとにかく癇癪もち!落ち着きがない!
おしゃれなレストランなんて、子供が生まれてから行けてません!
だいたいフードコートです!まぁ美味しいですけどね♡
外で他の子どもたちを目にすると、
手をつないで歩ける子、手をつながなくても親の近くにいてくれる子、電車で座ってくれる子…たくさんいるんですよね。
子供があんな感じならどこにだって連れて行けるし、おでかけが楽ちんだろうな~と羨ましくなる自分がいます。
しかしっ!
じっとできない、落ち着きがないのは、息子達の好奇心のせいなんですよね。
好奇心が育脳、成長にとても大事なことはわかっています。
でも…、わかっていても、お出かけ先で「マナーのない子、しつけしてないママ」という目で見られると、心が折れるのです。
息子達は、活発で、落ち着きなくて、癇癪もちで、こだわりが強くて、好き嫌いが激しい…。育てるの大変な部類に入ると思います。
その一方、熱中しやすい、興味の幅が広い、記憶力がいいなど良い面もたくさんあるのです。
あれ?これってギフテッドの特徴?
落ち着きがない息子達を前向きとらえ、楽しく育児ができるように、
今回はギフテッドについて調べてみます。
ギフテッドとは(ギフティッド)
ギフテッドの意味
今回はこちらの本を参考に書いていきます☟
ギフテッドの語源は文字通り「天から授かった」という意味で、努力型の秀才ではなく、ほぼ生まれつき授かった優れた才能を持つ個人を指します。
引用文献:才能の見つけ方 天才の育て方 文藝春秋 石角友愛著
ギフテッドと努力型の秀才は混同しそうですね。
努力型の秀才であっても、一般的には「天才だね」と表現されます。計画的、継続的に努力ができるというのは、非認知能力があるということになるので、それも素晴らしいことです。
非認知能力はこちら☟
非認知能力は後天的に十分伸ばせる力なので、
天才(ギフテッド)にはなれなくても、秀才には誰でもなれるんですね!
ここでギフテッドに話を戻します。
ギフテッドの定義
教育機関、各専門家、政府等でいろんな定義があるそうです。
(米国連邦政府の定義)
ギフテッドとは、知性、創造性、芸術性、リーダーシップ性、または特定の学問での偉業を成し遂げる能力がある個人を指す。また、その能力を開花させるために特別なサポートを必要とする個人を指す。
(全米天才児協会の定義)
ギフテッドとは、例外的な論理能力と学習能力の才能を持つ個人を指す。
「才能の見つけ方、天才の育て方」の著者である石角友愛さんは、いろいろな定義の中で、ギフテッド教育心理学の研究者として有名なガニエ教授の定義に注目をされているそうです。
ギフテッドとは、未訓練かつ自発的に表に出る自然な能力のことを指し、最低でも一つの分野で同じ年齢の子どもたちと比べ上位10%に入る能力を持つ場合、ギフテッドと定義される。
私もこれにとても共感します。
やったことないのにいきなりできた!練習していないのに人よりできる!
これはまさに才能、ギフテッドだなと。
すべての分野に精通する必要はなく、ひとつが突出していればいいというのもしっくりきます。
日本での定義はどうなのかな?
グーグル先生に聞きましたが、ギフテッドの定義として出てくるのはアメリカのものばかり…。
日本のギフテッド教育は50年ほど遅れているらしいです。
そこで、文科省のホームページでギフテッドを調べてみましたが、出てくるのは「ギフテッド=アンバランス、発達に問題を抱えている子」というような文言。
「出る杭は打たれる」
日本はまだこの段階なんだなと感じました。
もちろん、ギフテッドで何らかの障害を抱えているケースもあるそうですが、それは一部で、ギフテッド=発達障害ではないのです。
ギフテッドチルドレンの脳は、一般的な子と比べて大脳皮質の成熟プロセスに違いがあるそうで、成長にずれが生じ、一般的な子ができるのにできない時期、能力があるそうです(自己解釈です)。
人生一度きり!
オール5を目指すのもいいですが、ひとつの分野で他を圧倒するのも悪くないですよね!
ギフテッド教育が遅れている日本ではありますが、調べてみると、ギフテッド教育を始めている自治体がありました。
渋谷区!
渋谷区はギフテッドを「全般的または特定の分野で高い能力を発揮する子供」と定義しているそうです。
ただし、ギフテッド教育プログラムの対象が、
小学生3年生から中学3年生に在籍し、①特別支援教室拠点校の巡回指導教員による指導を受ける児童のうちニーズがある児童、②情緒障害等通級指導学級に在籍する生徒のうちニーズのある生徒、③長期欠席児童・生徒のうち本人と保護者がプログラムへの参加を希望し校長がこれを認める者、だそうです。
たしかにギフテッドチルドレンの中には、まわりとの違いのため、不登校になってしまったり、問題児扱いを受けたりするケースもあると思いますが、
アメリカの定義をみても、一概にギフテッドとなんらかの障害があることは同一ではありません。
日本ではどうしても「なんらかの障害がある、特にコミュニケーションにおいて困難がある」という位置づけがつきまといます。
「リーダーシップ性がある」ということもギフテッドの一つ!
仲間から好かれる、自己表現が上手という特性もあるので、渋谷区の教育プログラムではすべてのギフテッドを発掘することはできないかもしれません。
やはり親が才能を発掘し、育ててあげる必要がありそうです!
追記!
2022年6月2日、「突出した才能の子に学習支援 授業中の苦痛や孤立解消 文科省」という見出しのニュースをみたので、やっと日本もギフテッド教育が始まるのかと期待し、文科省のホームページを確認しにいきました。
学校においては、特異な才能のある児童生徒も含め、「個別最適な学び」を通じて個々の資質・能力を育成するとともに、「協働的な学び」という視点も重視し、児童生徒同士がお互いの違いを認め合い、学び合いながら相乗効果を生み出す教育が重要です。具体的には、ICTも有効に活用しつつ、学習意欲を喚起するとともに、知的好奇心を高める発展的な学習を充実していくことや、STEAM教育など、教科等横断で実社会と関わるプロジェクト型の学びが有効に機能するのではないかと考えられます。
また、特異な才能のある児童生徒の能力を伸ばしていくには、大学や民間団体等が担う役割が大きいと考えられます。このような学校外での学びへ児童生徒をつないでいくことや、学校においてその学習を生かし自他ともに学び合い成長する機会を設けること、学校における評価について整理を進めていくこと等が必要です。
引用元:文科省サイト 特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する指導
がっかりです…。
私は、対象の子どもがなんらかの発達障害を抱えていたとしても、発達支援とギフテッド教育はわけて考えるべきだと思っています。両方必要なら、両方に介入をすればいいのです。
そして、「特異な才能のある児童生徒の能力を伸ばしていくには、大学や民間団体等が担う役割が大きい」と…。
民間団体っっ!!!
国の宝を育てるのに、その学費は親御さんお願いします!とはね…。そりゃ、日本のギフテッド数はアメリカより少なくなるわけで(詳細は次項)、昨今の経済界の状況にもつながってると思います。
少子化で子供少ないんだから、教育で尖るしか世界に勝てないのに…。
将棋界の奇才藤井聡太も、子供の教育に熱心な親じゃなかったら誕生していなかったかもしれないのにね…。
ヤフーニュースには、今回の支援はエリート教育というものではなく、学校生活を送る上での困難を解決することを重視するものだと書かれていました。とても日本的…。
ちなみに、文科省がすでに実施している「才能ある子への支援事業」としては、「ジュニアドクター育成塾」というものがあるそうです。週末に企業や大学で開催されているようです。内容は置いといて、平日の学校でやってくれないというところからも、文科省の力のいれようがわかりますね。
ギフテッドはどれくらいいるの?
アメリカの教育省が2015年に発表した統計によると、2006年の時点で公立校に通うアメリカ人生徒のうち、約7%がギフテッドと認定されたそうです。人種別にみると、アジア系の学生に多く、10%を超えていたそうです。
モンゴロイドは脳容積が大きいといった特徴もあるから(スタイルは悪くなるけど…)、メリットになったりするのかな?もちろん、頭のよさは脳の大きさで決まるわけではないですが!
10%もギフテッドがいるとしたら、クラスに3~4人はいるってこと?
秀才はそのくらいクラスにいそうですが、天才ってそんなにたくさんいないような…。
ちなみに、
アメリカと日本では人口比を勘案してもギフテッドの人数に10倍も差があるそうです!
アメリカ在住のアジア系の学生に多くギフテッドが存在するのに、がっつりアジアの日本になんでそんなにギフテッドがいないのか?
前出の筆者 石角友愛さんは、
ギフトは生まれつきでも、それが開花するかどうかは育った環境が大きい
とおっしゃっています。
そして、環境には親はもちろん、学校などの外部環境も大いに影響すると…。
才能(ギフト)を開花させる環境
才能を開花させるためには、まわりの理解と協力が大切なようです。
具体的には?
家庭環境
才能を開花させるためには、まず何の才能があるのか?を見つけなければなりません。そして、それを一番に発見するのは基本的に親になります。
そのため親の洞察力、観察眼、ギフテッドの知識が重要になります。
次に、子供がギフテッドであることがわかったら、それ相応の教育を受けることが大切ですが、経済的に困難な場合もあり、このことも才能開花の障壁となるそうです。
反対に、裕福な家庭のほうが子供の不安につながりやすいというデータもあるそうで、親の過度なプレッシャーは才能の芽を摘む可能性があることを認識すべきと、著者の石角友愛さんはおっしゃっていました。
また、
こちらの本に、ワーママとしての育児の在り方を考えてしまうような文がありました。
子供の教育をアウトソーシングばかりしてはならない!
親が仕事もしながら子育てをし、家のこともやって、となると、本当に時間がなくてつい学校やお稽古ごとの先生まかせにしてしまいがちですが、「子どもの才能を見つけてのばす」という20年近いスパンにわたる壮大なプロジェクトのプロジェクトリーダーは、他の誰でもない、子どもの親しかいない、ということを忘れてはならないのです。
引用文献:才能の見つけ方 天才の育て方 文藝春秋 石角友愛著
何事も投資した分だけリターンがある!それは育児においても同じこと!
仕事もあるから、家事もあるから、自分の時間も欲しいから…。
手抜き育児の言い訳にしてました。
言い訳するのは自由だけど、投資してない分のリターンはないんだな…。
実際、ギフテッドの親たちは仕事をやめて自分の人生設計をかけてまで子供をサポートする方もいらっしゃるとか…。我が家は金銭的に共働き必須なので、仕事は辞めれませんが、極力子供に関わる時間を増やしたいと思います。
参考文献☟
教育機関などの環境
才能を開花させるには、親と同じくらい学校などの教育機関も重要になるそうです。
しかし、
飛び級があったり、公立校でもギフテッド専門クラスが受けれるようなアメリカとは違い、日本は遅れているのが現状です。また国家でギフテッドを発掘、育てるというような流れもありません(多分です)。
だからこそ、我が家は中学受験をします。
もちろん偏差値では選びません!息子達の興味、特技にあった学校を選びたいなと思っています。
中学受験の記事はこちら☟
ちなみに、日本人ギフテッドといえば、大川翔さんが有名なので、彼のケースを著書「ザ・ギフティッド」から紹介します。
彼(カナダ育ち)がギフテッドに認定されたのは、小学校3年生のころに、学校の担任の先生から、ギフテッドかもしれないから試験を受けるように言われたのがきっかけだそうです。知能テスト、学力テスト、論理力テスト、語彙力テスト、面接テストなどを受けて、9歳でギフテッド登録。
ギフテッドの授業は、通常授業から抜け出して、ギフテッド担当の先生から週に数時間特別なカリキュラムを受けるというようなもので、学校主催の授業だけでなく、教育委員会主催のものもあったそうです。
「公的な教育機関が個人の才能を伸ばすべく介入してくれる」
カナダでは、その才能が個人の宝ではなく、国の宝と認識され、「社会のために還元しなさい」という意味もこめられているようです。
大川さんは、スペシャルニードの生徒(学習障害で特別な援助が必要な生徒)には注目が行くけど、ギフテッドの方は放置されやすいとおっしゃっていました。
日本は遅れてますね…。すごくもったいないと思います。
日本にもギフテッドはたくさんいるはずです!
また大川さんは自己を「努力の人」と分析されています。そして、努力を続けてこられたのは、小さい頃から地頭を鍛えてもらったからとおっしゃっていました。
彼のお母様である大川栄美子さんは、「9歳までに地頭を鍛える!37の秘訣」という本の中で、自信の育児法を紹介されています。
- 読み聞かせが心を育む(おすすめの読み聞かせ姿勢、本の選び方など)
- 毎日の生活の中で脳を鍛える(お風呂遊び、自分選ぶ体験をさせる、裸足育児、乾布摩擦など)
- 小学生のうちはリビング学習(目に留まるところに図鑑、地図、辞書を置く)
- 集中力を鍛えモチベーションを高める(早く寝ることが何より大事、朝風呂、毎日ランニングなど)
- 大自然で五感を刺激
- コミュニケーション能力を鍛える(幼児語を使わないで話しかける、人前で話す、親は聞き上手になるべきなど)
- 自ら学ぶ力、判断する力を養う(お手伝いをさせる、旅行計画をたてさせるなど)
詳しくはこちらに書かれています☟
我が家の取り組みで大川家と合致していることはこちら☟
他にも育脳記事たくさん書いています(^▽^)/
ギフテッドの特徴
ウィキペディアより、
「一般の人間より速く、深く、広く学び、わずかの反復で全体概念や技能を修得する。 高い論証能力、独創性、好奇心、想像力、洞察力、芸術性、倫理観、正義感、博愛精神、豊富な語彙、深い共感的理解、優れた記憶力を持つ。」
幼児期には「成長が早い、言葉が早い、好奇心が旺盛、記憶力・集中力がすごい」などが目立つそうです。
全米ギフテッド&タレンティッドソサエティによる分類は
- 知性
- 創造性
- 芸術性
- リーダーシップ
- 特定の学問
- 運動能力
ギフテッドというと、アート、勉強、運動の分野でのみ発揮されると思っていましたが、リーダーシップという分野もあるとは知りませんでした。
リーダーシップ分野の特徴としては、責任感がある、仲間から好かれる、自己表現が上手、自分に自信がある、自分にも他人にも厳しい、などがあるそうです。
どの分野のギフテッドにも共通しますが、完璧主義、自分に厳しい…。
メンタル的にはつらいところですね。
自分に妥協できるというのは、メンタル面では強さにもなりえますから!
ギフテッドと優秀な子供の違い等、ギフテッドについてウィキペディアにわかりやすくまとまってるので、こちらをご参照ください。
ギフテッドの簡易テスト
テストの信ぴょう性はわかりませんが、精神科医ギフテッドが主導する、ギフテッド支援ベンチャーによる情報サイトにあったギフテッド簡易テストはこちら
ただし、このテストだけではギフテッドかどうかはわからず、IQテストと合わせて診断されるとのことです。
IQテスト詐欺とかもあるらしいので、我が子を思うあまりそういうのに騙されないようにしましょう!
上記サイトの簡易テストは大人用かなと思われます。子供には使えないかも!
こちらの本に筆者が日本人向けにアレンジした簡易テストが掲載されています☟
ちなみに、
従来はIQテストで130以上あればギフテッドなど、数値に頼っていたそうですが、現在は総合的に判断するものと考えられていて、
- 定量的方法(成績、IQテストなど)
- 定性的方法(QAメソッドなど)
の両方が用いられているそうです。
定性的方法とは、調査官が子どもと直接接し、話をし、その子供の論理的思考能力、表現力などを総合的に判断するものです。調査官の主観がはいるリスクがあります。
まとめ
我が子がギフテッドであっても、ギフテッドでなくても、かわいい我が子に変わりはないのです。
それに、
子どもはみんな神様からのギフトです!
これからの成長を楽しみながら、息子達の才能が開花するようにサポートしてきたいと思います。
ちなみに、次男は体を使った表現(ダンス)と物理分野(ボールが転がること、上から物が落ちること)に強く興味を示し、長男は生き物全般に強く興味を示しています。
なので、私はそこに注力しています。
その記事はこちら☟
最後までお読みいただきありがとうございました!