知育おもちゃと普通のおもちゃの違い
知育おもちゃってと普通のおもちゃは何が違うの?
どのようなおもちゃでも知育玩具と称することが可能ですが、知育の本来の意味である、思考力や判断力の成長を促す効果の有無がおもちゃと知育玩具の違いと言えます。
普通のおもちゃも使い方次第では思考力や判断力を刺激しますが、知育玩具は成長や教育を目的として作られているのが大きな特徴です。
普通のおもちゃは遊び道具として作られた物であり、頭を使って遊び方を工夫するのは後発的な効果に過ぎません。しかし、知育玩具は最初から考え、工夫して遊ぶように設計されています。
引用元:キッズ・ラボラトリー様「普通のおもちゃと知育おもちゃの違い」
普通のおもちゃでも十分知育効果があると考え、知育おもちゃにこだわりはなかったのですが、「頭を使うように設計されているおもちゃ」と聞くと欲しくなりますね。
ところで、知育玩具として売られているおもちゃって、木でできたものが多いような気がしませんか?
木製や布製の自然素材で作られた知育玩具は、素材の持つ質感やぬくもりが五感を刺激し、豊かな感受性を育みます。
脳が著しく発達する幼児期に木製・布製の知育玩具で遊ばせることで、知的能力を高めるだけでなく安定した情緒も育み、頭と心と体のバランスのとれた成長を促すことができます。
引用サイト 株式会社エド・インター様「木のおもちゃ情報局様」
知育おもちゃ=木製品、オーガニック的なイメージありますよね。
しかし、木のおもちゃが優位に脳を刺激するというような情報は見つけられませんでした。
もちろん生きている木に直接触れる場合は、五感がダイレクトに刺激されるので、言わずもがな育脳効果があるでしょうけど!
調べてみると、「木」と「他の素材」に触ったときの脳波の違いを比べた実験(サカタのタネ)がありました。
結果は、木を触る方がリラックス効果があるというものでした。
脳の成長のためには、脳を活性化させるだけでなく、リラックスさせることも大事ですね。
おもちゃの定額制レンタルサービス会社キッズ・ラボラトリーさんは、木のおもちゃの特徴として
- 肌触りが良い(触覚)
- 香りが良い(嗅覚)
- 適度な重さ
を挙げられていました。
適度な重さ!すごく納得しました。だから木のおもちゃ触るとすごく心地いいのですね!
ここで注意したいのが、
「知育おもちゃ」と名前をつけたほうが売れるから、「知育おもちゃ」とラベリングされているだけのおもちゃもあるということです!
パッケージに知育おもちゃと書かれているからといって、知育おもちゃ、つまり頭を使うように設計されて作られたおもちゃとは限らないということです。
私は、「子供が興奮するおもちゃ・子供が熱中するおもちゃは、全部知育おもちゃになる」と考えていますが、俗に言われるような知育おもちゃ(積み木、レゴ、パズルのようなもの)が、効率よく脳トレになるのなら取り入れたいという気持ちもあります!
ちなみに東大理Ⅲに4人の子供をいれた佐藤ママは、「パズルをしたって賢くなりません!プリントとかそういうので子供は賢くなるんです」とおっしゃってました。それも至極当然(笑)
知性を育む4つの遊び
(知性を育む4つの遊び)
ドイツの心理学者カール・ビューラー教授が、知性を育むという視点から子供の遊びを4つに分けました。
1.想像遊び:イメージをすること自体を楽しむ遊び。ふり遊び、ごっこ遊びなど
2.受容遊び:観たり聴いたりすることを楽しむ遊び。絵本の読み聞かせなど
3.機能遊び:体を使う遊び。走る、跳ぶなどの基本的な運動や、石けりや自転車など
4.創造遊び:イメージを形にする遊び。お絵描き、積み木、砂場など
引用文献:SB Creative発行「頭のいい子にする最高の育て方」 著者はせがわ わかさん
ってことは…知育おもちゃはこの分類のどこかに入るということね!
知育おもちゃの種類
アマゾンで知育玩具を検索すると以下のように分類されていました。
※分類がダブっているところもあったので、正確にはママコアラ流の分類です!
1.STAM玩具
小学生くらいになると、知育おもちゃといえばこれですよね!今の流行り!
新しい概念ということもあってか、私には「知性を育む4つの遊び」のどこに分類されるのかわかりません!
STEMとは
S:Science(科学)
T:Technology(技術)
E:Engineering(工学)
M:Mathematics(数学)
それぞれの頭文字を取った言葉で、科学・技術・工学・数学の教育分野を総称した言葉です。
STEM教育はこれら4つの学問の教育に力を注ぎ、IT社会とグローバル社会に適応した国際競争力を持った人材を多く生み出そうとする、21世紀型の教育システムです。
これまでの「先生が教え、生徒は覚える」スタイルの学びでは人工知能(AI)を使いこなせる人材には育ちません。新たな時代に必要とされる自発性、創造性、判断力、問題解決力を養う。それがSTEM教育の本質的なねらいなのです。
引用サイト:コエテコ様「STEM教育とは?STEAM教育とは何が違う?新たな時代に必須の学び!」
ex)レゴ、マグフォーマー、プログラミングおもちゃ、ロボット、100玉そろばん、科学実験おもちゃ、タングラムなど…
STEM玩具は、人類がAIに勝つために必要なおもちゃということになるのでしょうか?
特に、ロボットおもちゃやプログラミングおもちゃは、他では代用が効かないと感じます。
そこでプログラミングの代用となる外遊びはないのか?探してみました。
そこで出てきたのが「地図育®」!
「地図をみて自分を目的地まで案内することは、プログラミング的思考と同じ」とのことです。参考サイト:「考える力」を伸ばす『地図育®』コラム
おもしろい!プログラミングを、外で五感を刺激しながらできるとしたら最高の育脳です!
ただ、プログラミング的思考を学ぶには、プログラミングおもちゃが一番便利で唯一無二かなと思います。
我が家のおもちゃ
フィッシャープライス・プログラミングロボ
キャタピラーの胴体の一つ一つが方向を指示するブロックになっています。指示ブロックをつなげて、思い通りの場所までキャタピラーを動かせるか?というおもちゃです。
くろくまくんのたんぐらむえほん
ボードブックになっているので破れません。また、はじめは2ピースのみを使って形を作る、次は3ピース…というように少しずつ難易度が増していきます。なので小さな子でも楽しめます。5ピース以上のページは大人でも難しいです。
我が家の息子達は、科学実験にまだ興味を示さないので実験おもちゃはもっていません。
そこで小学館の科学実験図鑑を購入。図鑑に載っている実験を少しずつやってみようかなと思います。これもSTEM教育なんですよね。DVDが付属されているので、それを見せています。
ドラえもんころがスイッチ
組み立てたスロープにビー玉を転がすおもちゃをスロープトイというのですが、スロープトイもプログラミング的思考を育みます。
こちらにスロープトイの効果、我が家のスロープトイ達をのせています☟
2.創造力・達成感を育む
ex)積み木、ブロック、玉転がしのようなスロープトイ、ドミノ等
「創造遊び」に分類されます。
スロープトイといえば、将棋で有名な藤井聡太さんが小さいころキュボロ(玉転がし立体パズル)を使っていたと有名になりました。※スロープトイはSTEAMおもちゃ参照↑
「創造力・達成感を育むおもちゃ」と「STEAM玩具」は、ほぼ同じと思っていいと思います!
どちらも考える→作る→試す→直すといったプログラミング思考を育むのに役立ちます。
ブロック遊びについては、
幼児期のブロック遊びが上手なほど中学校での数学の成績がよい。
立体的なイメージをブロックや積み木、工作で表現することは、お絵描きよりはるかに複雑な空間認知が必要です。さらにそれを横から見たり、下から見たりする経験を通じて自分のイメージを修正していくことで、頭の回転が速く、頭のいい子に育つわけです。
引用文献:SBCreative発行「頭のいい子にする最高の育て方」著者 はせがわ わかさん
工作は立体を作って楽しむため、創造力をつけることができますが、工作の準備って大変じゃないですか?
空き箱をとっておく…など、前準備がいりますよね。
そう考えるとレゴなどのブロックおもちゃは重宝しますね。
ブロックの育脳効果を甘くみてましたが、数学の成績があがる可能性があるなら、もうちょっとブロック遊びの比率を高めてみようかなと思いました。
我が家のおもちゃ
レゴデュプロ
デュプロは子供大きくなっても通常のレゴと互換性があるので遊べます。兄コアラは小学生ですが、大きな作品を作りたいときはやっぱりデュプロがいいみたいです。
積み木
赤ちゃんのころは、聴覚刺激にもなる音の出る積み木を使っていました☟
ラキュー(LaQ)
私はレゴよりラキュー派です!レゴよりパーツの種類が少ないので、作るときにパーツを探す手間がかかりません!球体も作れるので、立体を学ぶという点ではラキューの勝ちかな?と思っています。
ピタゴラス
プレートの側面に磁石が付いており、立体を作って遊べます。立体と展開図の理解がすすみます。ピースを増やすと、家を作ったりして、ごっこ遊びでも大活躍します。
算数の勉強としてピタゴラスを購入希望の方はこちら☟
我が家も小学生シリーズ愛用!
透明ピースなので、図形の成り立ちがわかりやすい!
ドミノ
我が家は木製のドミノを持っていますが、プラスチック製にすればよかったと思っています。高級なものなら問題ないかもしれませんが、安価な木製ドミノは、断面が少しいびつで不安定でした。
3.コミュニケーション能力を育む
ex)ままごと、とけいおもちゃ、頭脳ゲーム(ボードゲーム、テーブルゲーム、カードゲーム)等
「想像遊び」に分類されます。
我が家のおもちゃ
ごっこ遊び
ごっこ遊びは子供の遊びの中で一番大事!と考えています。その理由と我が家のごっこ遊びおもちゃはこちら☟
頭脳ゲーム
相手の心理を読み、計算し、作戦を練る!勝つためには相手に自分の感情をみせない。生きていくうえで、他人の気持ちを推測する能力はとても大事です。
また、勝ち負けのあるゲームはアンガーマネージメントに役立ちます。
ゲームで心理戦を学んで、投資脳も作れそう!
将棋
おすすめ将棋盤や将棋の効果はこちらに書いています☟
オセロ
オセロの記事はこちら☟
モノポリー
投資教育と育脳のためはこちらのゲーム!留学してた時に授業でつかっていました。
コネクトフォー
自分の色の●を縦or横orななめで4つ揃えると勝ちという単純なルールなのですが、相手との心理戦なのでとても盛り上がるし、難しいです。短時間で決着がつくのが、親としてもありがたいです。
とけいおもちゃ
とけいおもちゃもこの分類に入ります。
我が家は、音と光で学べるこちらを使っています☟
幼少期は時計が読めること以上に、時間感覚をつけましょう!記事はこちら☟
4.情緒を豊かに育む
ex)がっき、ねんど、おえかき等
「創造遊び」に分類されます。
ねんどやお絵描きにどんな効果があるか調べたところ、発見した気になるワード「臨床美術」!!
臨床美術とは、絵やオブジェなどの作品を作るこによって脳を活性化させ(~中略~)こどもの感性教育などに効果が期待できる芸術療法(アートセラピー)のことである。
親や保育者の多くは、幼児教育とは目的であり、何かを与えたり教え込んだりすることだと思いがちです。
絵を描かせる時も「絵の具は絵筆を使って画用紙に塗りましょう」「こういう作品にしましょう」と、大人側の価値観を押し付けて同一の手順で、同じような絵を描かせようとします。
臨床美術の考え方は、子どもの興味や関心、気持ちのおもむくままに表現できる、そういう場所や時間を提供しようとします。まさに遊び込める環境の提供を行っているようなものです。
引用サイト:日本臨床美術協会様「臨床美術と子ども」
子どもたちは、こうした活動の流れの中で、絵を描くことが目的ではなく、目の前にある作品に関わり続けたいという動機が強まっていくのだと思います。
創作活動に熱中し、表現したいという気持ちが高まっていく、そこで非認知能力が育まれるのだとか。
私も、「こうやって書いたらいいんじゃない?」とアドバイスしたことあります。反省…。
お絵描きタイムや粘土タイムは、親はモノと場所だけ与えればいい!
お絵描きや粘土遊びは、最後には作品が完成します。自分の作った作品を他人に褒められるとうれしいですよね。子供も同じ!たっぷり褒めて、自信につなげ、自己肯定感を高めてあげましょう。
親の出番は最初と最後だけ!準備と後片付けと、作品をほめたたえることかな!
我が家のグッズ
お絵描き
お絵描きには、IKEAのロール画用紙を使っています。好きなだけ自由に大きく描いてほしいからです。
できるだけ多くの色、質感に触れさせてあげたいので、色も道具もたくさん揃えてます。(色鉛筆、マーカー、絵の具、クーピー、クレヨン、コンテ等)
絵の具は、周りを汚されるので後片付けが大変ですが、色混ぜ、色遊びをするには最適なので、がんばって準備しています。
ねんど
ねんどは、絞り出し遊びならやわらいかいお米ねんど、成型したいなら小麦ねんど、作品として残したいなら紙粘土を使っています。
ふしぎな砂、キネティックサンドも持っています。室内でやると散らばって汚れるので、ビニールシートを敷いて、お風呂場で遊ばせています。この触感は、これ以外に体験できないと思うので、ぜひトライしてほしいです。
息子達も大興奮で遊んでくれます。
楽器
我が家にはウクレレ、キーボード、ギターがあります。すずやタンバリンなどの小物楽器もあります。
音楽の育脳効果についてはこちらに書いています☟
5.もじ・ことば
ひらがなおもちゃ、タッチペン本、学習ポスター、知育ドリル、タブレットおもちゃ等
これはもはや知育おもちゃではなく、学習教材ですね。
知育とは、知的能力を育て、知識を習得させるための教育(コトバンク調べ)。
私は、「知識の習得」という点では、この分類のおもちゃも、知育おもちゃに入ると思いますが、「知的能力を育て」というところに疑問を持ってしまいます。
知能とは、①知識と才能。物事を的確に理解し判断する頭のはたらき。② 〘心〙 学習し、抽象的な思考をし、環境に適応する知的機能のもとになっている能力。引用:Weblio辞書
この分類のおもちゃは、私は知育おもちゃに認定しません!
私は、この分類のおもちゃを知育おもちゃとは考えていませんが、遊びながら勉強できるということはとても重視しています。
楽勉(楽しく勉強できる・遊びながら暗記できる・気が付いたら覚えている)になる学習ゲームやグッズはこちらで紹介しています☟
活用したい知育おもちゃ
色々調べて活用したいと思った知育おもちゃは、
- プログラミングおもちゃ
- 立体作品を作れるおもちゃ(レゴ、ラキュー、マグフォーマー、ピタゴラス等)
- お絵描き
- 頭脳ゲーム(ボードゲーム、カードゲーム、テーブルゲーム等)
プログラミングに関しては、私は教育を受けてきた世代ではないですし、無知なので、プログラミングおもちゃを積極的に取り入れようと思います!
AIに負けない大人にするために、ここは投資の価値あり!
注意点
子供の想像力は、人生経験が少ない分、じつは大人より未熟なのです。一緒に遊んであげることで育脳効果があがるので、子供と一緒に知育おもちゃで遊びましょう!
知育おもちゃは子供の目のとまるところにおいて、遊ぶ回数が増えるようにしましょう!